桐タンスのリフォーム
2025年2月16日
いまの家を中古で購入した際、売主さんが古いけれどよければ置いていくよと、もらった桐タンスがあります。


良いものなのでしょうが、経年劣化もだいぶ進んでいるのでしばらく放置していました。

昨年10月 、急に思い立ちリフォームをして活用することにしました。
修理業者を調べた結果、桐タンスの専門店で修理も得意としている栃木県の染谷タンス店に依頼をすることにしました。
連絡をしたところ、隣県ということもあり店主みずからが訪問して、見積もりや修理内容の相談をしてくれるとのこと。
すぐにお願いをし、来ていただきました。
修理内容としては、タンスとしてそのまま修復するだけではなく、別の家具にリフォームすることも最近は増えているそうです。
修理方法は、伝統的な「ヤシャ仕上げ」(砥の粉仕上げ、桐タンス独特の白色を出します)に加え、「オイル仕上げ」や「柿渋仕上げ」があります。また金具は、古いものを錆を落としてそのまま利用することもできますが、別の金具に入れ替えることも可能です。
悩んだ結果、
・3段のうち、上段はテレビ台、中・下段は衣装収納のチェストにリフォーム
・仕上げは、柿渋仕上げ
・金具は、民芸調いぶし銀に取り替え
としました。
なお、注文多数のため修理完了は数か月かかるということで、楽しみに待つことにしました。
そして、このたび無事完了したとの連絡を受け、本日到着しました。
中・下段をリフォームしたチェストです。
いかがでしょうか。
柿渋に、いぶし銀の金具が想像を超える高級感です。

天板は、物を置けるように補強していただいています。
側面の黒い金具が目立たないながらも、いい味を出しています。

もちろん、引き出しの中もきれいにしていただいています。
がたつきもなくなり、スムースに出し入れできるようになりました。

続いて、上段部分をリフォームしたテレビ台です。
木製の脚を取り付けしてもらっています。

やはり側面の金具が個性を出しており、気に入っています。

引き戸の中は、ハードディスクレコーダーなどを収納できるよう、背面に穴を開けています。

テレビを置いてみました。
天板も桐なので傷つけないため間に合わせの布を敷きましたが、これでは似合わないですね。
別途、敷き布を購入することとしましたので、届きましたらまた記事に載せるつもりです。

新しい家具もいいのですが、古い家具には長年使用された重みがあり、部屋の雰囲気を落ち着かせます。
柿渋は、時が経つにつれ渋さを増していくということで、大事に使っていくつもりです。