マーケット動向(2025年3月)
2025年4月1日
新年度に入りました。4月になったというのに、ここ白河ではまだ雪が降っていますが、3月のマーケット動向はどうなりましたでしょうか。

日米ともに株価は下落。ただし、日経平均に比べてTOPIXはさほど下がっていません。トランプ関税政策が日経平均に多い大型優良株に特に影響するものと、マーケットでは見ているのでしょう。それ以外の資産もゴールドを除きやや低調です。
●日本株
日経平均は2月に引き続き下落し、3月末には35,617円となりました。

この結果、(昨年8月の瞬間的な暴落を除けば)2年3か月ぶりに日経平均が24か月移動平均を下回りました。

2012年以降、日経平均は24か月平均を下方抵抗線として値段を切り上げてきましたので、もし株価の上昇トレンドが続いているとすれば、コロナショック終息後の中期的な加熱がようやくおさまり底値圏に入ったといえます。
とすれば、反発して上昇するのはいつなのかが気になります。次回、もう少し掘り下げた分析を行う予定ですので、そちらもご覧いただければと思います。
●REIT
東証リート指数をみると、3月は下がったものの昨年12月末からは若干上昇しており、株式と比較すればよいパフォーマンスのようにみえます。
ただし、中期的にみればまだ楽観視はできません。以下は2019年12月以降のチャートです。

コロナショックで大打撃を受けたのち、2021年には一旦持ち直しますが、そこからは一直線な下落トレンド。まだ底打ちしているようにはとても見えません。
悪材料としては、①金利の上昇懸念(REITは金利上昇に弱い)、②コロナショックの後遺症による不動産市況の低迷(賃料低下、空室率上昇)、③株式など相対的な資産への資金流出、などが挙げられています。
それにしても下がりすぎでないか、という関係者は多く、私も同意見です。
REITの割安度を示す指数としては、(1) 分配金利回り、(2) NAV倍率等があります。
(1) 3月末現在のREITの平均分配金利回りは、約5.0% (JAPAN-REIT.comで直近値を確認できます)
(2) 2月末現在のNAV倍率は 0.82倍 (不動産証券化協会のサイトで直近値を確認できます)
また、悪材料に関しても、以下の通り過剰反応ではないかと考えています。
①金利引き上げに関してはインフレ懸念があるとはいえ、現在の日本経済の体力では大幅な金利引き上げには耐えられないでしょう。②コロナショックにより打撃をうけたオフィスやホテルの市況は改善傾向にあります。③投資家の動向に関しては不透明ですが、今年1月にシンガポールの投資ファンドがNTT投資開発リート投資法人に対して公開買い付けを行ったように、割安な日本のREITに注目する投資家はいます。
今後の不動産市況や金利動向などに注視する必要はありますが、配当狙いの投資家にとっては十分に投資妙味があると考えます。