マーケット動向(2025年9月)
2025年10月2日
10月に入り、白河では朝晩は涼しさを通り越して肌寒さすら感じるようになりました。
それはさておき昨月のマーケット動向はいかがだったでしょうか。

8月に引き続き、どの資産も全般的に好調でした。
ただし、REITは今年初めからの快進撃が止まり一休みです。インフラファンドはだいぶ復調してきました。
一方で絶好調が続くのが金(ゴールド)。ついに1グラム=20,000円を突破しました。今では想像もできませんが、20年前 2005年の年間平均価格は 1グラム=1,619円でした。
● 日本株
日経平均は現在上昇期にあり、9月も引き続き過去最高値を更新しています。
24か月移動平均からの上方乖離度は、17.4%。4月以降の上昇スピードが速すぎるので、そろそろ小反落して3か月程度の調整期間に入るのでないかと考えます。(詳しくは「相場の波を生み出す力」を参照ください)

●REIT
東証リート指数は、0.2%と小幅の上昇。
昨年12月末から順調に上昇していたところ、9月は小休止です。

REITの割安度を示す指数としては、(1) 分配金利回り、(2) NAV倍率等があります。
直近の数値は以下の通り、
(1) 9月末現在のREITの平均分配金利回りは、約4.6% (JAPAN-REIT.comで直近値を確認できます)
(2) 8月末現在のNAV倍率は 0.91倍 (不動産証券化協会のサイトで直近値を確認できます)
と、すこし高くなりましたがまだまだ割安と考えます。
REIT指数が上昇トレンドに入ったとして、どこまで上昇するのか?
先月から見方は変わらず、2,200ポイントが一つの目安と考えています。
その根拠としては、以下の2点です。
① 2020年2月、2021年7月の2度のピークが約2,200ポイントであったこと
② NAV が 1.0倍となる水準が、2,107 ポイントであること
●インフラファンド
東証に上場されているインフラファンドは、主に太陽光発電所へ投資する投資法人です。
東証インフラファンド指数は、2024年4月までは 1,050~1,200のレンジで推移していました。
ところが2024年5月以降、再生エネルギー買取制度の不安定性や金利上昇をうけて大暴落。しかも2025年1月まで9か月連続下落と底なし沼の恐怖を味わいました。私自身、これまでの投資歴のなかでも最大級の損害を被りました。
2025年4月には 578.92とほぼ半値をつけてようやく底打ち。7月から急回復し、直近9月末には 780.16まで戻しました。

分配金利回りはどの銘柄も7%前後と非常に魅力的ですが、昨年の大暴落にみられるようにリスクもかなり大きく投資判断が難しいところです。
国のエネルギー政策における再生可能エネルギーの位置づけの大きさからすれば、もう少し政策的な支援をしてもらえると助かるのですが・・・
※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
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