4658 日本空調サービス
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長期業績グラフ・安定成長スコア
※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ
主要指標
株価 | ¥1,032 | 2024/7/8 |
実績 | 会社予想 | |
配当利回り | 3.78% | 3.88% |
PER | 13.00倍 | 12.67倍 |
CN-PER(※) | 8.64倍 | 8.42倍 |
自己資本比率 | 55.5% | |
NC比率(※) | 33.5% |
※NC比率:ネットキャッシュ比率
※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ
企業概要
企業IRページ(https://www.nikku.co.jp/ja/ir.html)より
建物設備のメンテナンス・維持管理、設備・環境診断、ソリューション提案を行うサービス部門を中核に、リニューアル工事を主体とする設備工事部門を併せ持つ、建物設備のトータルサポート企業です。
売上高は 582億円。セグメント別売上高比率は、建物設備メンテナンス:63.0%(うち点検・整備:36%、施設管理:27%)、建物設備工事:37.0%です。
また海外売上高は 18.4億円(全売上の3.2%)、アジアの日系企業を中心に展開を進めています。
「2024中期5ヵ年経営計画」をスタートしたところ。2029年3月期における目標は、売上高 740億円(24年3月期実績:582億円)、当期利益 32億円(同:27億円)、1株当り配当金 46円(同 39円)と置いています。
日本空調グループ(以下、当社グループ)は1964年の設立以来、半世紀以上にわたり建物設備メンテナンスサービスに携わる独立系企業グループとして歩んでまいりました。トラブル発生時の対応が主な業務であった空調設備のサービス業界に、いち早く故障・事故を未然に防ぐという「予防保全」の概念を持ち込み、事業化を図りました。
業務領域は空調のみにとどまらず、電気、給排水、衛生等を含めた建物の設備システム全般に拡大しながら現在のビジネスモデルを構築し、常に質の高い技術サービスを追求し続けることで、お客様の施設を利用される方々やそこで働く方々に最大の満足を得ていただける企業を目指しております。当社グループは現在、日本全国へ営業拠点を展開しており、迅速かつ高品質なサービスをご提供しております。
また、アジア全域を経済圏として捉えた海外展開を進めており、主に日系企業に対して国内と同等の品質で、建物設備メンテナンスサービスをご提供しております
当社グループは「お客様の事業活動のサステナビリティに寄与し、社会全体の価値向上を図る」ことがパーパス(存在意義)であると認識しており、「全てのステークホルダーの幸せ向上」を長期ビジョン(ありたい姿)として、経営理念である「お客様に安心感を与える最適な環境を維持するために、技術力と人的資源を結集させ、高品質サービスを提供する」をミッション(果たすべき使命)とした事業活動を展開することにより、社会的価値の創造に努めております。
当社グループが社会的価値の創造を目指す上での源泉となる人的資本について、その価値を高めることが中長期的な最重要経営課題であると認識しており、従業員数、技術力及びエンゲージメントを向上させることで、当社グループのケイパビリティ(自社の強み)を深化させてまいります。
また、当社グループの付加価値創出力を更に向上させるため、太陽光発電事業による製造工場等への省エネ提案ツールの拡充、バリデーションサポートによる医薬品製造施設等への深耕開拓、新たな空間除染手法による医薬・医療施設等への新規開拓、海外展開の拡大と強化を加速させていきます。
これからも、建物設備メンテナンスサービスを通じて、お客様の事業活動におけるサステナビリティに寄与し、社会全体の価値向上を実現させてまいります。
社長挨拶(2024年4月)より
分析
●長期業績推移
売上高はデータ取得開始した1995年3月期からほぼ一貫して上昇、平均売上高成長率は 5.2%です。
利益水準に関しては、2004年3月期から10年ほどほぼ横ばいで推移していました。ところが2014年3月期からは増益傾向にあります。
売上高利益率は業種特性もあり高くはないものの(24/3 売上高営業利益率 6.2%)、ブレ幅が小さく安定しています。
このような業績を反映し、安定成長スコアは9点と高評価です。
●主要指標(会社予測)
配当利回り:3.88%、PER 12.67倍、CN-PER 8.42倍と比較的高利回り、割安な水準にあります。自己資本比率:55.5%、ネットキャッシュ比率 33.5%と財務健全性も特に問題はありません。
●その他の視点
ビルメンテナンス業という(失礼ながら)少々地味な業種で、これまであまり着目していませんでした。安定はしているかもしれないが、業界としてのパイ全体に伸びしろはあまりなかろうと思いつつ、最近の好調ぶりは何を原動力としているのか興味があり、IR(投資家向け情報開示)ページを見にいきました。そして驚きました。
同社のIR資料は非常に充実しています。興味のある方は百聞は一見に如かずで、同社の「中期経営計画説明資料」ならびに「決算説明資料」をご覧ください。「自分たちの強みだけでなく弱みまできちんと自覚していること」「人的資本の価値向上を企業成長の要としていること」「株主還元を数値目標とともに明確にしていること」そして「私のような素人にも分かりやすく説明していること」、これらの要素をそろえた素晴らしい経営方針・経営計画です。さらには、経営計画説明資料最後のメッセージ「やるべきことをやる。本業の競争優位性を高める。」にしびれました。
もちろん計画と実践は別物ですが、「問題を定義できれば半分は解決したようなもの」・・ぜひとも計画実現に向けて頑張っていただきたいところです。
※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
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