7811 中本パックス

※他銘柄情報(2024年スクリーニング結果)はコチラ

長期業績グラフ安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

主要指標

株価¥1,6472024/7/12
実績会社予想
配当利回り3.76%3.89%
PER12.82倍9.29倍
CN-PER(※)9.37倍6.79倍
自己資本比率45.7%
NC比率(※)26.9%
※CN-PER:キャッシュニュートラルPER
※NC比率:ネットキャッシュ比率

※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ

企業概要

企業IRページ(https://www.npacks.co.jp/webapp/ir/)より

グラビア印刷を軸に、コーティング加工やラミネート加工、プラスチックシートの成型加工をおこなう印刷加工会社です。

2024年2月期売上高は 443.6億円(前期比 +2.9%)、営業利益は18.2億円(同 ▲4.1%)。
 ・農産物などのフードパック・冷凍食品などが好調に推移し食品関連は増収。
 ・IT・工業材関連では電子部品用途を中心とした市況の低迷と顧客側の在庫調整の影響を受け、生産量が大幅に減少し減益。
 ・インキ代や光熱費などの製造コスト上昇により減益。
 ・中本本体は営業利益が低迷したが、国内・国外子会社の売上及び営業利益は過去最高となった。

セグメントは印刷関連事業のみです。用途分類別売上高比率は、食品:65%、IT・工業材:15%、生活資材:11%、建材:5%、医療・医薬:3%です。

現在「中期経営計画(2024~2026年度)」を実施中。最終2026年2月期における目標は、売上高:490億円(24年2月期実績 444億円)、経常利益:31億円(同 23億円)です。
また、2025年2月期の重点取組として以下の6点をあげています。
 ① 環境経営の推進
 ② 積極的なM&A
 ③ 海外事業の収益アップ及び最適化
 ④ IT・工業材分野の投資、開発強化
 ⑤ 技術力強化による生産性・品質改善
 ⑥ 基幹システム刷新による効率化推進

人に、環境にやさしい企業をめざして〜クリーン&セイフティ

中本パックスのホームページをご覧頂き誠に有難うございます。
弊社は1941年の創業以来、グラビア印刷を基軸として、ラミネート、クリーンコーティング分野へ積極的な投資を行い成長して参りました。また、全天候型経営を目指し主軸の食品包装分野以外に、電子部品向けコーティング、医薬品包装資材、建材、日用雑貨、自動車内装材等、その他様々な分野へも参入し売上を増やしております。
しかし、時代は大きな転換期を迎えており、高齢化社会、人口減少、環境問題、世界不況など、弊社を取り巻く経営環境は厳しくなる事が予想されます。今後も歴代経営者の経営理念であります『社是』と『クリーン&セイフティ』を引き継ぎ、弊社の永続的な発展は勿論、自然環境や労働環境に配慮した製品、社会が必要とする製品開発に努め、常にお客様に満足頂ける製品を供給し続けて参ります。

社長挨拶より

株主・投資家の皆様へ

(前略)

このような状況の下、「環境経営と改善活動の推進、原点回帰でお客様満足度を最大化する」をスローガンに、環境への負荷を低減できる開発製品の販売、原価低減、生産効率・品質の向上に注力いたしました。

当連結会計年度の経営成績は、食品関連では農産物などのフードパック・冷凍食品が好調に推移し、環境対応包材であるラベルレスサーマルトップシールの受注が増加しました。また、生活資材関連も収納商材や季節商材が増加したことにより、売上高は44,362百万円(前期比2.9%増)となりました。しかし、インキ代や光熱費などの製造コストの上昇により、営業利益は1,815百万円(同4.1%減)、経常利益は2,341百万円(同6.1%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、MICS化学株式会社の株式公開買付けや連結子会社であるエヌ・ピー・ジー・ジャパン株式会社の株式譲渡を決議したことに伴い特別損失を計上し1,057百万円(同17.7%減)となりました。

昨年事業譲受した中本Fine Pack株式会社の山梨工場や子会社化したMICS化学株式会社に関しましては、更なる利益貢献を見込んでおります。引き続きM&Aも含めた積極的な投資を行い、特定分野に偏らず多様な分野へ展開する全天候型経営により、「中期経営計画2024」の実現を目指してまいります。

社長より株主・投資家向けメッセージより

分析

●長期業績推移
利用データが会社予測も含めて12年分と長期安定性をみるためには期間が短いことに留意ください。
売上高、営業利益、当期利益ともに、12年間を通じてみれば増加傾向にあります。ただし、利益はインフレによる費用増から2022年2月期をピークに頭打ちの状態です。
売上は一貫して上昇、利益水準もここ数年頭打ちとはいえブレ幅が小さいので、安定成長スコアは9点と高評価です。

●主要指標(会社予測)
配当利回り:3.89%、PER 9.29倍、CN-PER 6.29倍と高利回り、割安な水準にあります。自己資本比率:45.7%、ネットキャッシュ比率 26.9%と財務健全性は良くも悪くもなく通常の水準です。

●その他の視点
ニッチな分野で強みを持ち、業績を伸ばしている企業との印象です。
この2年間利益は頭打ちですが、M&Aなどの先行投資に費用がかさんだことが要因であり、今後はこれらの投資が利益貢献することで増益に転じる、との会社説明です(もちろん鵜呑みしてはいけませんが)。

株価の動向は、2020年頃より 1500~1800円のレンジで停滞しています。この1年間の株式市場活況の恩恵は見事なくらいに受けていません。また同社株式の流動性は低く(いわゆる板が薄い状態)、ある程度まとまった金額を売買しようとすると苦労する、というのが株主である私の印象です。すなわち、投資家からはあまり見向きされていない割安小型株ということになります。
市場関係者の注目を浴びる日は果たして来るのでしょうか。

※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。

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