株主総会

2025年6月18日、19日

株式投資を始めて25年あまり経ちますが、これまで株主総会には一度も出席したことがありませんでした。
サラリーマン時代はわざわざ有給休暇を取ってまで出席する余裕はなかったですし、移住してからしばらく忙しくなかなか時間を取ることができませんでした。

今年になりようやく落ち着いてきましたので、どのようなものか一度は体験してみたいと、この度出席することにしました。
選んだのは、KDDIと小松製作所。ともに日本を代表する優良企業です。

まずはKDDI。
場所は品川プリンスホテルです。

まずは受付で議決権行使書を提出します。妻名義の分もあったので合わせて出そうとしたのですが、委任状がなかったので受理されませんでした。

会場内は撮影禁止。
ひな壇に経営陣が並び、向かい合って株主の席が用意されています。時間に余裕のある年配者ばかりと思いきや、若い人も意外にいます。

議長たる代表取締役社長の挨拶により開会。
議案の内容説明や業績の報告が行われ、そのあと株主からの質問タイムです。様々な株主がそれぞれの視点でいろいろな質問をしているのが興味深かったです。なかには「スマホ中毒対策はしているのか?」というものも。そしてどのような質問に対しても担当役員が丁寧に回答するのが印象的で、株主総会が経営陣と株主との間のコミュニケーションの場であることがよく分かりました。
最後に議案採決。会場の株主は拍手で賛意を示します。反対の意を示すにはどうすればよいのか少し疑問に思いました。昔は総会屋なるものがいて(今でも少数いるようですが)、彼らが騒ぎ出すと大変だったのでしょう。もちろんそのような騒ぎもなく、全議案賛成で総会は無事閉会しました。

いまは出席者に対する「お土産」はありません。
もらえたのは、飲料水とアンケート記入用のボールペンだけです。

翌日は小松製作所。場所は帝国ホテルです。
出席者は数百名、KDDIと比べると年齢層は高めです。

株主総会の基本的な流れはKDDIと変わりませんが、細かいところで異なります。例えば、株主からの質問に対し、KDDIは担当役員に割り振って回答するのに対し、コマツでは社長がすべて回答していました。
不謹慎ながら、ウクライナで停戦が実現すればその復興需要は大きなビジネスではと思っていたところ、それを質問した株主がいました。回答は、ウクライナにも代理店があり需要に対応できる体制はあるとのこと。一つ感心したのが、同社では地雷除去車を製作しており、世界の紛争地域(特にカンボジア)で活躍しており、ウクライナへもODAによる供与をしているとの事でした。

普段データ分析をしながら株式投資をしていると、ついその数値のかたまりでしか企業を見なくなってしまうのですが、このたび経営陣のみなさまと直接にコミュニケーションする場に出席することで、数値の向こうに生の企業活動があることを改めて思い知らされました。
機会を設けて他社の株主総会にも出席してみたいと思います。

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