5975 東プレ
●自動車用プレス加工、冷凍車向け冷凍室製造の2本柱
●2020年を底に業績は回復



●業績:長期的に見て業績は右肩上がりにありますが、「2009~2011年」および「2019~2022年」の二つの時期に業績が大きく落ち込んでいます。しかし原因は異なり、前者はリーマンショック後の生産調整に伴うもので減収減益、後者は新型車対応のための初期費用増や労務費増にともなうもので増収減益です。ただし、共に赤字を計上するまでには至っていません。
●分析:同社を含む自動車部品メーカーはどうしても自動車市場の動向により業績が大きくブレてしまいがちですが、不況時においても同社が赤字を出さないのは経営が上手にマネージメントしているものと考えます。一方で、セグメント別・地域別業績から見える同社の経営課題は、「自動車市場の影響を抑えるためにプレス以外の事業を拡大すること」、「海外における収益性を改善すること」が挙げられます。しかし、経営計画上はそのあたりについて具体的な方策が描かれていない、と感じました。経営理念として掲げられている「世界を、かたちづくる。」は素晴らしいのですが、これを新規事業にいかにつなげていかなければなりません。
同社のIRのメニューはよくできています。企業分析のためにいろいろな会社のホームページを閲覧していますが、なかにはお目当ての資料が見つけられずに苦労することもしばしばです。同社においてはすぐに検索できました。また同社の事業紹介は、各事業について「…とは」と概略を説明したうえで、具体的な説明に移っていくものであり、これも分かりやすく優れていると感じました。
株価は、2015年から17年にかけて1,725円から3,195円に上昇、18年から22年にかけて1,134円まで下落、23年から直近までに2,600円前後まで上昇、と数年単位で大きく上下動しています。
・長期業績グラフや安定成長スコアについて詳しくはコチラ
・同社を含む2026年スクリーニング企業の一覧はコチラ
※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。
➢ 参考情報
●リンク先
・同社公式IRページ
・最新の株価(Yahooファイナンス)
●同社株への筆者の投資方針(本記事作成日現在)
・保有有無:なし
・投資方針:様子見(既存の自動車プレスや冷凍車製造だけでなく、「世界を、かたちづくる」新しい事業の開発を期待します)
●定性評価(試行中、詳しくはコチラ)
| 非財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎経営理念・トップメッセージ | ||
| その企業ならではの理念(世界観・価値観・倫理観)が語られているか。 | 「世界を、かたちづくる。」の一言に集約されています。 | |
| ◎IR | ||
| IRの内容は充実しているか。検索・閲覧をしやすいレイアウトとなっているか。 | IR情報のメニュー項目「中期経営計画、業務・財務データ、東プレ早わかり、IRライブラリ、IRスケジュール、株主総会、株式情報‥」は、よく考えられている。 | |
| 事業内容が、一般個人にも分かりやすく説明されているか。その企業ならではの魅力・沿革が紹介されているか。 | 事業ごとに「・・・とは」と分かりやすく説明されている | |
| ◎中期経営計画 | ||
| 過去の振り返りがなされているか。特に未達項目について十分な検証と改善策策定がなされているか。 | 前中計の振り返りが3ページにわたりなされている。ただし、目標に対する達成状況の評価や課題の洗い出しはされていない。 | |
| 成長戦略(新規事業)は経営理念にひもづけされているか。 | 新規事業への言及はなく、すべて既存事業の延長。経営理念との紐づけも明示的には行わていない。 | |
| 成長戦略(新規事業、海外事業)について、期待リターン、投入資金、リスクとその軽減策が明示されているか。 | 投資金額は具体的に示されていない | |
| 内部統制や人事施策など社内体制に係る計画が策定されているか。 | 社員の状況に関する目標が定められているものの、具体的な施策は示されていない | |
| 多様性(ジェンダー、国籍など)に関する施策が策定されているか。 | 同上 | |
| ◎KPI | ||
| 従業員のモチベーションに関するKPIが設定されているか。 | 女性従業員比率、女性管理職比率、男性育児休業取得、エンゲージメントサーベイに関し目標値を設定 | |
| 経営理念や経営戦略につながるKPIが設定されているか。 | 売上高やROEなど財務目標のみ | |
| 財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎決算分析(決算短信、有価証券報告書、決算説明会資料) | ||
| 利益に関する前期対比の変動要因分析がなされているか。 | 営業利益に関する変動要因分析が行われている | |
| 業績悪化の場合、その原因が具体的に分析されているか。また外部要因だけでなく内部要因にも言及されているか。 | 設備投資にともなう減価償却の推移について分析が行われている | |
| 特定のセグメントに業績が偏っていないか。 | プレス関連(売上高79%)、定温物流関連(同17%)の2本柱。 海外売上比率は49% | |

