7994 オカムラ
●国内首位級のオフィス家具メーカー、オフィス・店舗等のレイアウト設計(場を創る)事業にも注力
●2010年からは業績は順調に伸長、売上高営業利益率も改善



●業績:2008年頃までは売上は緩やかに成長しているものの、利益水準は低くしばしば赤字に陥っていました。ところが、リーマンショックにより業績が落ち込んだ2010年3月期以降は売上高、利益水準共に順調な成長を遂げています。
セグメント別にみると、オフィス環境事業は好調ですが、商環境事業、物流システム事業は苦戦しています。
●分析:オフィス・店舗などのレイアウトを手掛ける会社だけあって、中期経営計画や決算説明会など説明資料のレイアウトは個人投資家にも分かりやすい美しいレイアウトです。計画内容も体系的に作られており、よく理解できるものです。一方で、長期目標(2036年3月期)として営業利益の年平均成長率10%以上と、かなり野心的な目標を掲げています。これを実現するためには、オフィス家具メーカーから「場を創る」企業への変身、そして海外進出の成功が必要になるものと考えます。
株価は、2020年に安値676円をつけて以降、2023年には2,200円を突破するまで高騰しました。その後は上下動がはげしいものの、ほぼ横ばいで推移しています。直近のPER 10.15倍、配当利回り 4.64%と割安感があります。
・長期業績グラフや安定成長スコアについて詳しくはコチラ
・同社を含む2026年スクリーニング企業の一覧はコチラ
※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。
➢ 参考情報
●リンク先
・同社公式IRページ
・最新の株価(Yahooファイナンス)
●同社株への筆者の投資方針(本記事作成日現在)
・保有有無:あり
・投資方針:積み増し(詳細な理由は以下のとおり)
・筆者の考え:「企業は人なり」とよくいわれますが、人がただ集まっても群集に過ぎません。人の集まりが企業として有効に機能するためには、社員同士が適切な人間関係を構築し、良好なコミュニケーションがなされることが必須です。よって筆者は「企業は人間関係・コミュニケーションなり」とする方が適切と考えています。人間関係・コミュニケーションを構築するにあたっては、そのための場が必要となります。日本語が偉大なのは、オフィスに対し「職場」という言葉をあてています。しかし、日本企業の職場が適切な人間関係・コミュニケーションを構築するための場となっているかといえば、そうとは言い切れません。今後は適切な職場を形成するためのオフィスレイアウトに注目が高まるものと筆者は考えています。
●余談
・1945年創業時の社名は岡村製作所。創業者の名前にちなむものかと思いきや、創業の地「横浜市磯子区岡村町」によります。
・1950年代には飛行機や自動車を製作していました。
●定性評価(試行中、詳しくはコチラ)
| 非財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎経営理念・トップメッセージ | ||
| その企業ならではの理念(世界観・価値観・倫理観)が語られているか。 | 「人を想い、場を創る。」この言葉に同社の理念が集約されています。 | |
| ◎IR | ||
| IRの内容は充実しているか。検索・閲覧をしやすいレイアウトとなっているか。 | オフィスレイアウトの会社だけあって、さすがの見やすいレイアウトです。 | |
| 事業内容が、一般個人にも分かりやすく説明されているか。その企業ならではの魅力・沿革が紹介されているか。 | 「事業紹介」「オカムラのあゆみ」に詳しく紹介されています | |
| ◎中期経営計画 | ||
| 過去の振り返りがなされているか。特に未達項目について十分な検証と改善策策定がなされているか。 | 新中計では2ページ、決算説明資料では5ページにわたり前中計の振返り。達成状況の網羅的な検証はないが、課題の洗い出しはしている。構造改革事業(低成長・低収益)に対しては、事業構造改革の実施を計画。 | |
| 成長戦略(新規事業)は経営理念にひもづけされているか。 | すべては「人を想い、場を創る」にひもづけされています | |
| 成長戦略(新規事業、海外事業)について、期待リターン、投入資金、リスクとその軽減策が明示されているか。 | 3年間で600~800億円の成長投資(M&A・合弁、AI等デジタル技術、省人化・生産体制再編、技術開発) | |
| 内部統制や人事施策など社内体制に係る計画が策定されているか。 | 経営基盤強化策として、「人財育成の強化と組織構造の変革」「経営変革(CX)に繋がるDXの推進」 | |
| 多様性(ジェンダー、国籍など)に関する施策が策定されているか。 | 従業員の働きがいの追求のなかで「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進が掲げられている | |
| ◎KPI | ||
| 従業員のモチベーションに関するKPIが設定されているか。 | エンゲージメントスコア、育成面談実施率などのKPIが定められている | |
| 経営理念や経営戦略につながるKPIが設定されているか。 | 開示資料からは確認できず | |
| 財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎決算分析(決算短信、有価証券報告書、決算説明会資料) | ||
| 利益に関する前期対比の変動要因分析がなされているか。 | 営業利益に関する変動分析がなされている | |
| 業績悪化の場合、その原因が具体的に分析されているか。また外部要因だけでなく内部要因にも言及されているか。 | 不採算セグメントに関する分析と改善策の策定が行われている | |
| 特定のセグメントに業績が偏っていないか。 | オフィス環境(売上高58%)、商環境(同35%)、物流システム(同5%)。オフィス環境は好調だが、それ以外は苦戦。 | |


