6200 インソース
●社内研修への講師派遣や講座の提供など企業の社員向け教育サービスが柱
●2016年の上場以来、新型コロナショック時を除き飛躍的に業績拡大



●業績:時代のニーズによくマッチしていたのでしょう、2016年7月に上場して以来2025年9月期までに売上高は約5倍(29億円→145億円)、当期利益は約14倍(3億円→41億円)まで伸ばしています。売上高営業利益率は41%と、非常に収益性が高いことも目を引きます。
●分析:社歴が浅く、勢いのある企業の特長ですが、創業者の思いと個性が全面に現れています。同社への投資を検討されているならば、経営理念は必読です。また理念が社内の隅々までいきわたるように、具体的な経営計画とユニークな数多くのKPIが設定されています。このような創業社長の慧眼と経営手腕により、数値としての業績を伸ばしているだけではなく、事業領域も拡大させています。ところが、破竹の勢いである同社の前に立ちはだかるといわれるのが生成AIです。同社の得意とする教育コンテンツは生成AIで代替可能になるというものです。それに対し同社は、自社サービスのAIに対する優位性を強調し、むしろAIの積極活用によるサービスの強化をうたっています。世間の噂が正しいのか、同社の見立てが正しいのか分かりませんが、リスクとして念頭に入れておく必要があります。
株価について、同社が上場した2016年7月の初値は81円(分割考慮後)、そこから業績成長に伴い急騰して2022年11月に高値1,845円を付けました。しかしそこから下落傾向にあり、2026年6月末には613円となっています。上記の生成AIリスクはあるものの、足元の業績を踏まえればかなりの割安価格となっています。
・長期業績グラフや安定成長スコアについて詳しくはコチラ
・同社を含む2026年スクリーニング企業の一覧はコチラ
※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。
➢ 参考情報
●リンク先
・同社公式IRページ
・最新の株価(Yahooファイナンス)
●同社株への筆者の投資方針(本記事作成日現在)
・保有有無:あり
・投資方針:新規投資(2026年スコアリングにて新規選定、個性ある企業文化は筆者好み。生成AIはまだ脅威にはならないと判断。)
●定性評価(試行中、詳しくはコチラ)
| 非財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎経営理念・トップメッセージ | ||
| その企業ならではの理念(世界観・価値観・倫理観)が語られているか。 | 企業理念のページには、独自の理念のみならず創業時の思いを載せている。 | |
| ◎IR | ||
| IRの内容は充実しているか。検索・閲覧をしやすいレイアウトとなっているか。 | 充実した内容であり、かつ見やすい目次を設けることで検索もしやすい | |
| 事業内容が、一般個人にも分かりやすく説明されているか。その企業ならではの魅力・沿革が紹介されているか。 | 事業内容について、IR上に1コーナーを設け、分野別に詳細に自社の強み・魅力を解説している。 | |
| ◎中期経営計画 | ||
| 過去の振り返りがなされているか。特に未達項目について十分な検証と改善策策定がなされているか。 | ローリング方式をとっているようで、前中期経営計画の代わりに2025年9月期決算の振り返りがなされている | |
| 成長戦略(新規事業)は経営理念にひもづけされているか。 | 生成AI事業の強化を掲げているが、これまでの事業を延長拡大したもの | |
| 成長戦略(新規事業、海外事業)について、期待リターン、投入資金、リスクとその軽減策が明示されているか。 | 3年間で調整後営業CF269億円に対し、132億円のAI&C成長投資 | |
| 内部統制や人事施策など社内体制に係る計画が策定されているか。 | 成長の源泉として、新規営業社員の増加、生産性の向上と既存営業社員の成長が挙げられている | |
| 多様性(ジェンダー、国籍など)に関する施策が策定されているか。 | 経営方針にダイバーシティが掲げられ、組織づくりの指針に「全ての人が平等に機会を与えられ公正に評価される」「あらゆる差別や偏見が無い職場づくりを促進」が唱えられている | |
| ◎KPI | ||
| 従業員のモチベーションに関するKPIが設定されているか。 | エンゲージメント向上施策として、社員の自社株保有比率拡大を掲げている | |
| 経営理念や経営戦略につながるKPIが設定されているか。 | 新規コンテンツ数など多数のKPIを設定。一部を月次開示。 | |
| 財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎決算分析(決算短信、有価証券報告書、決算説明会資料) | ||
| 利益に関する前期対比の変動要因分析がなされているか。 | 簡単な要因分析(売上総利益および販管費の変動)がなされている | |
| 業績悪化の場合、その原因が具体的に分析されているか。また外部要因だけでなく内部要因にも言及されているか。 | 業績悪化していない | |
| 特定のセグメントに業績が偏っていないか。 | 講師派遣型研修事業(売上構成比47.3%)、公開講座事業(同24.4%)、ITサービス事業(同13.6%)、その他事業(同14.6%)の4事業 | |

