4662 フォーカスシステムズ
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長期業績グラフ・安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ
主要指標
株価 | ¥1,466 | 2025/6/26 |
実績 | 会社予想 | |
配当利回り(※) | 2.86% | 3.41% |
PER | 14.14倍 | 11.79倍 |
CN-PER(※) | 8.96倍 | 7.47倍 |
自己資本比率 | 67.2% | |
NC比率(※) | 36.7% |
※NC比率:ネットキャッシュ比率
※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ
企業概要
企業IRページ(https://www.focus-s.com/ir)より
同社は、公共関連事業に強みをもつシステム開発会社です。
①セグメント別・地域別業績
同社ではセグメントを以下の4つに分けています。
公共関連事業 | 主な最終ユーザーが官公庁及び地方自治体となるマイナンバー関連システム、財務システム、貿易システム、航空管制システム、自動車関連システム、社会保険・健康保険・年金に関するシステム等、社会インフラのシステム実現に向けた提案・設計・製造・試験からシステム稼動後の運用・保守に至るまでの総合的な技術支援。 |
エンタープライズ事業 | 主に法人企業の基幹業務システム・Webアプリケーション・クラウドアプリケーションの開発、ネットワークインフラ設計・構築、RPAソリューション、付随する運用・保守、ICTに係るコンサルティング。 |
広域ソリューション事業 | 東京・名古屋・大阪地域における、通信制御・組込み・法人企業及び行政機関向けの各システム開発、AIソリューション、付随する運用・保守、ICTに係るコンサルティング。 |
イノベーション事業 | 法人企業向けのインフラ設計・構築、メインフレーム業務、システム開発、付随する運用・保守、IoT分野及び情報セキュリティ分野における自社製品の製造・ソリューション提供。 |
売上高 | (百万円) | |||||
2024.3 | 2025.3 | 2026.3 | ||||
実績 | 実績 | 前期比 | 構成比 | 予想 | 前期比 | |
公共関連 | 9,646 | 9,975 | 3.4% | 30.6% | - | - |
エンタープライズ | 8,486 | 8,964 | 5.6% | 27.5% | - | - |
広域ソリューション | 5,465 | 5,574 | 2.0% | 17.1% | - | - |
イノベーション | 7,912 | 8,040 | 1.6% | 24.7% | - | - |
合計 | 31,509 | 32,555 | 3.3% | 100% | 33,250 | 2.1% |
営業利益 | (百万円) | |||||
2024.3 | 2025.3 | 2026.3 | ||||
実績 | 実績 | 前期比 | 構成比 | 予想 | 前期比 | |
公共関連 | 1,773 | 1,594 | △10.1% | 73.4% | - | - |
エンタープライズ | 824 | 1,024 | 24.2% | 47.2% | - | - |
広域ソリューション | 114 | 586 | 410.2% | 27.0% | - | - |
イノベーション | 1,078 | 977 | △9.4% | 45.0% | - | - |
合計 | 1,974 | 2,171 | 10.0% | 100% | 2,660 | 22.5% |
② 経営計画
現在、「中期経営計画 24-26」を実施中。
● トップメッセージ
当社は独立系SIerとして、まっすぐブレずに“IT一筋”で成長を遂げてきました。無謀な挑戦はしないが、果敢な挑戦は続ける。三方良しの堅実経営が当社の強みであり、誇りでもあります。
そして来る2026年、設立50年を迎える節目を“新たな当社像に向かうスタートライン”に位置付けました。
次のステージを視野に、『発展・利益・還元サイクルの強化』を基本とする3ヵ年の中期経営計画を発表します。
果敢な挑戦で事業を拡大し、増加した利益を従業員はじめステークホルダーにより多く還元する。
そして還元で、また新たな発展に繋げる。
将来のすそ野が広がり、ステークホルダーが期待を膨らませる。
そのような企業になる当社の成長にご期待ください。
●定量目標
‐ 売上高 :330億円以上
‐ 営業利益 :26.5億円以上
‐ 営業利益率:8.0%以上
‐ ROE :12.0%以上
‐ 配当性向 :35~40%
● 重点戦略
‐ 高付加価値ビジネスへのシフト
‐ 成長を支える人材の育成
‐ 将来の成長に向けた取組み
‐ コーポレート機能の高度化
● セグメント別戦略
※「将来への取組み」のみ記載(全容は同社サイトの資料にてご確認ください)
・公共関連
‐ AI、クラウド等の先端技術による概念実証及び既存領域への展開
・ エンタープライズ
‐ 好調なERPとセキュリティコンサルタント領域への投資を拡大し、競争力をさらに強化
・ 広域ソリューション
‐ 5G関連、VR/XR等の新技術に関連した製品・サービスの開発
‐ 医療系大学等の外部研究機関とのAI(ヘルステック分野)の研究開発
・イノベーション
‐ 顧客の未開拓領域へ協業による事業の概念実証及び参入
‐ 社会の課題解決の一助となる自社製品の開発
③ 企業理念
● 経営理念
社員すべてが心と力を合わせ、
企業の発展と成長を通じて、
未来のより良い環境作りに貢献する。
● 経営ビジョン
1. 個人責任:人間性と技術力を磨き、最高のサービスをお客さまに提供します。
2. 企業責任:社員相互が信頼し合い、安心かつ働きがいのある会社を作ります。
3. 社会責任:お客さま、投資家、株主から信頼され、社会から必要とされる会社を作ります。
④トップメッセージ
テクノロジーに、ハートを込めて。
私たちフォーカスシステムズは、ITに関わる企業です。
その仕事では、知識や技術、経験が大きな意味を持っています。
ですが、あえて言うと私たちは、その上にもう一つ大きな指標を置いています。
それは「心」という価値観です。
仕事に対する情熱。信頼に基づく関係。お客さまや社会へ貢献したいという思い。
優れた技術や知識の保持は当然として、
心を込めて、心の通い合う仕事をすることこそ、大切だと考えています。「テクノロジーに、ハートを込めて。」
このコーポレートスローガンのもと、いつも自信と誇りと責任感を持って仕事に取り組んできました。
「フォーカスシステムズに頼めば、必ず最後までやり遂げてくれる」
そんな信頼をお客さまから寄せられていることこそ、
40年にわたり培ってきた私たちの勲章だと思います。ITの世界は日進月歩。5年後、10年後の地図が描きにくい業界です。
しかし生活の中でITが占める重要性は増えこそすれ、低下することはないでしょう。
そうした状況の中で、私たちはこれまでずっと大切にしてきた分野をベースとして、
新たな柱の構築に向かって走り出します。私たちの力でお客さまに、そして社会に貢献できることを、
社長メッセージより
ハートを込めたテクノロジーで、一つひとつ、実現してゆきます。
分析
●長期業績推移
同社の業績は、2002~2011年のあいだ極度に低迷していました。しかしその後、業績は右肩上がりの成長を遂げています(詳しくは下記その他の視点)。一方で売上高営業利益率が直近でも 6.7%とやや低位なのがマイナス材料です。
このような業績を反映し、安定成長スコアは9点と高評価です。
●主要指標(会社予測)
配当利回り:3.41%、PER 11.79倍、CN-PER 7.47倍とやや高利回り、割安な水準にあります。自己資本比率:67.2%、NC比率:36.7%と財務健全性に特段の問題はありません。
●その他の視点
同社については、2002年頃から2011年までの業務低迷期があります。一体なにがあったのか調べようとしたところ、同社サイトの会社沿革では見事にこの時期だけ記載が抜け落ちています。どうもこれは怪しいとさらに詳しく調べたところ、この時期までカリスマ創業者が経営をしていたのですが、2000年のITバブル崩壊後の不況から会社を立ち直らせることができず、2011年に現社長に交代。そして現社長が苦労の末、会社を回復させ成長軌道にのせて現在に至る、という経緯のようです。そして瀕死の状態にあった2002年~2011年は黒歴史として封印されてしまったと思われます。
現社長へのインタビューが Youtubeにありましたので、同社への投資を検討しているのであれば一見することをお勧めします(コチラです)。
※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。