5911 横河ブリッジホールディングス

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長期業績グラフ安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

主要指標

株価¥2,5132025/6/26
実績会社予想
配当利回り4.38%4.78%
PER7.93倍12.42倍
CN-PER(※)2.47倍3.86倍
自己資本比率59.7%
NC比率(※)68.9%
※CN-PER:キャッシュニュートラルPER
※NC比率:ネットキャッシュ比率

※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ

企業概要

企業IRページ(https://www.ybhd.co.jp/ir/)より

同社は、鋼鉄製橋梁建設大手の横河ブリッジを中核とする持株会社です。横河ブリッジは、橋梁建設最大手で「明石海峡大橋」や「レインボーブリッジ」など日本を代表する橋梁の建設を手掛けてきました。

①セグメント別・地域別業績

同社は以下の4つのセグメントで構成されます。なお、2026年3月期よりエンジニア関連事業よりシステム建設事業を独立させ、不動産事業をその他事業に変えて5つのセグメントとなります。

※システム建設:建物を構成する部材(骨組み・屋根・外壁・建具など)を『標準化』することにより、『建築生産プロセス』を『システム化』し、『商品化』した建築です。

橋梁事業新設橋梁、既設橋梁、橋梁周辺事業
エンジニアリング関連事業システム建築、トンネル用セグメントなどの地下構造物、海洋構造物・港湾構造物、可動建築システム、超高層ビル鉄骨、PC構造物、太陽光発電システム、水処理装置、鋼板遮水システム
先端技術事業液晶パネル製造装置等向けの高精密フレーム
不動産事業不動産賃貸
売上高 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比予想前期比
橋梁97,41198,2990.9%61.7%橋梁88,700△9.8%
エンジニアリング63,13256,334△10.8%35.3%
(うちシステム建築)40,781-25.6%システム建設48,70019.4%
(うちそれ以外)15,553-9.8%エンジニアリング19,50025.4%
先端技術2,9414,17341.9%2.6%先端技術4,5007.8%
不動産591560△5.2%0.4%その他6007.1%
合計164,076159,368△2.9%100%合計162,0001.7%
営業利益 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比予想前期比
橋梁8,81613,66855.0%88.6%橋梁9,800△28.3%
エンジニアリング8,3984,344△48.3%
(うちシステム建築)2,581-システム建設2,90012.4%
(うちそれ以外)1,762-エンジニアリング1,600△9.2%
先端技術109371240.4%先端技術100△73.0%
不動産384308△19.8%11.4%その他300△2.6%
合計15,94616,6774.6%100%合計12,000△28.0%

② 経営計画

今2025年度より「第7次中期経営計画(FY2025~FY2027)」を開始しています。

● 基幹事業の役割と将来像

1. 橋梁 ⇒ 総合橋梁エンジニアリング事業
 保全事業を足掛かりに、鋼だけではなく異工種(コンクリート、塗装等)や海外へ事業領域を拡大
 各プロセスのデジタル化とデータ連携で業界をリードする

2. システム建設 ⇒ スマートマニュファクチャリング建設事業
 営業~設計~生産~現場まで一貫したデジタル生産管理体制を構築し競争力を高め、ビルダーのみならず施主営業にも注力し、多様な販路を確立して成長する

3. エンジニアリング ⇒ Only One エンジニアリング事業
 社会ニーズを充足するユニークな技術・製品開発により、地下空間活用や洋上風力発電などの新規事業へ参入し、成長を図る

● 基本方針

基幹事業基本方針
全社成長分野へのグループ経営資源の積極投入と収益構造の強靭化
橋梁事業保全事業を中心とした領域拡大
デジタル化推進による安全性・品質・生産性の向上
新設/保全の最適バランスを踏まえた人材配置・技術開発・協力業者確保・アライアンス構築と、デジタル化のさらなる推進
システム建設事業商品価値向上とマーケティング戦略に基づくトップシェアの維持拡大DX/ ITによるプロセスチェーンの強化と研究開発による価値向上、地域・用途・顧客等の属性に応じた効果的な営業体制の構築
エンジニアリング事業新規分野への積極的な進出地下河川構造物・洋上風力発電設備などの新規分野に、独自技術と斬新な技術開発で挑む


● 数値目標 (2027年度)

- 売上高 :2,000億円 (2024年度実績 1,593億円)
- 営業利益:185億円 (同 166億円)
- ROE  :10%以上 (同 10.1%)
- EPS  :350円  (同 317円)
- 株主還元:DOE 3.5%以上

③ 企業理念・経営ビジョン

● 企業理念
 社会公共への奉仕と健全経営

● 経営ビジョン
 匠の技とデジタル技術を融合し、良質な社会インフラを提供することで、安全・安心で豊かな暮らしに貢献します

● 私たちの役割
 1. 業界トップランナーとして絶え間ない挑戦を続ける
 2. デジタル技術を活用し事業のスマート化を推進する
 3. 強靭な社会資本の整備と自然環境との共生を図る
 4. 技術を未来へ「つなぐ」多様な人材を育成する

④トップメッセージ

ようこそ横河ブリッジホールディングスのホームページへ

「誠実であれ。よいものをつくれ。」
横河ブリッジホールディングスグループは、創業者である横河民輔のこの言葉を100年以上経った今日まで受け継ぎ、橋梁新設・保全事業や、工場・倉庫建設のシステム建築事業、エンジニアリング事業などの社業を通じて、社会インフラや社会生活の基盤整備に注力してまいりました。

現在、当社グループでは、2025年度を初年度とする第7次中期経営計画(2025~2027)を進めています。当社を取り巻く外部環境の変化は著しく、不確実性がますます高まっています。このような環境認識のもとで持続的な成長を遂げるために、環境の変化に柔軟に対応できる企業集団への変革が必要であると考え、今次中計では経営ビジョンと私たちの役割、マテリアリティの見直しを行いました。そして、新たな理念体系と外部環境の変化を踏まえて当社が長期的に目指す姿を明確にし、それを実現するための足元3か年の経営計画として今次中計を策定しました。この取り組みを確実に遂行することで、企業理念である「社会公共への奉仕と健全経営」を持続的に実現してまいります。

技術を売りにする会社だからこそ、一人ひとりの成長が、会社の成長につながる、
そうした思いのもと、私たちはこれからも強みである「人」と「技術」に一層の磨きをかけ、誠実にものづくりに向き合ってまいります。

分析

●長期業績推移
80年代後半から00年代前半まで売上高は増加傾向にあったものの、利益水準はブレ幅大きく横ばいでした。ところが2006年3月期~2008年3月期に業績悪化、巨額の赤字を計上しました。しかし、その後業績は右肩上がりに急回復しています。
長期的に見れば増収増益(売上高成長率:3.7%、営業利益成長率:6.0%、当期利益成長率:5.7%)であるのがプラス材料、一方で売上高営業利益率のブレ幅が大きいのがややマイナス材料で、安定成長スコアは8点と高評価です。

●主要指標(会社予測)
配当利回り:4.78%とかなりの高利回りPER 12.42倍、CN-PER 3.86倍と割安な水準にあります。自己資本比率:59.7%、ネットキャッシュ比率:68.9%と財務健全性も特段の問題はありません

●その他の視点
橋梁などインフラの老朽化に伴う保全ニーズの高まりが追い風と思いきや、橋梁事業の業績のブレ幅は大きく今2025年度は大幅減益の見込みです。同社で注目すべきはシステム建設事業です。同社としては当事業に注力してゆくゆくは橋梁事業と並ぶ柱にする計画です。橋梁事業における保全ニーズ取り込みとシステム建設事業の伸長が同社の今後の成長のカギを握っています。
同社の中期経営計画は、前計画の振り返りがしっかりなされていること、各事業の将来像とそこへ向けた方針・施策が具体的に立てられているという点で評価できます。

※システム建設:建物を構成する部材(骨組み・屋根・外壁・建具など)を『標準化』することにより、『建築生産プロセス』を『システム化』し、『商品化』した建築です。

※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。

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