4318 クイック

※他銘柄情報(2025年スクリーニング結果)はコチラ

長期業績グラフ安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

主要指標

株価¥2,2382025/6/11
実績会社予想
配当利回り4.29%4.47%
PER11.68倍11.31倍
CN-PER(※)7.99倍7.73倍
自己資本比率71.0%
NC比率(※)31.6%
※CN-PER:キャッシュニュートラルPER
※NC比率:ネットキャッシュ比率

※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ

企業概要

企業IRページ(https://919.jp/ir/)より

同社は、人と企業を結ぶ人材採用支援を中核として、人材をテーマに社会に貢献すべく事業を推進しています。

①セグメント別業績

同社は以下の5事業にて構成されています。
① 人材サービス事業(人材紹介、人材派遣等)
② リクルーティング事業(求人広告の企画・取り扱い、HRコンサルティング、教育研修等)
③ 地域情報サービス事業(地域情報誌出版等)
④ HRプラットフォーム事業(人事・労務の情報サイト「日本の人事部」の運営等)
⑤ 海外事業:米国・メキシコ・英国・オランダ・中国・ベトナム・タイにて活動

売上高 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比計画前期比
人材サービス20,63122,74410.2%70.0%23,5673.6%
リクルーティング3,2423,4305.8%10.6%3,96015.5%
地域情報サービス2,4912,6707.2%8.2%2,7764.0%
HRプラットフォーム1,3211,247△5.6%3.8%1,194△4.2%
海外1,8012,40833.7%7.4%2,4712.6%
全社計29,48732,50110.2%100%33,9704.5%
営業利益 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比計画前期比
人材サービス4,4353,924△11.5%86.6%3,864△1.5%
リクルーティング55988458.2%19.5%1,00313.5%
地域情報サービス3433625.5%8.0%41213.9%
HRプラットフォーム680588△13.6%13.0%472△19.7%
海外170134△20.9%3.0%16623.7%
全社計4,9644,533△8.7%100%4,5700.8%
※連結調整額のため、各事業の単純合計は全社計と一致しない

② 中期計画

現在「中期計画(2025年3月期~2027年3月期)」を実行中

2025.32028.3
(単位:百万円)実績計画対25.3期比
売上高32,50142,00029.2%
営業利益4,5335,95030.7%
経常利益4,6116,00030.1%
当期純利益3,5833,96510.7%

中長期的な投資戦略…以下の分野を対象にM&A・出資・業務提携に取り組む(想定予讃:60億円)
‐ 専門特化した人材紹介事業の強化につながる分野
‐ 看護師採用支援の強化につながる分野
‐ クライアントエージェントとして、クライアントの採用成功の実現可能性を上げられる分野
‐ 自社の開発・マーケティング体制の強化につながる分野
‐ 各事業部の生産性向上につながる分野

③トップメッセージより

人と情報を通じて
社会に貢献する企業、
関わった人全てを
ハッピーにする企業へ

クイックグループの事業方針
(上記と重複のため省略)

クイックのグローバルビジョン
次にクイックグループのグローバルビジョンですが、現在は、まさに人も企業も世界中で活躍が可能なグローバル化の時代です。最近では企業のグローバル化に向けた取り組みの一環として、社内公用語を英語とする企業等も現れてきました。

こうした時代の流れの中で、クイックグループは1999年にアメリカ・ニューヨークへ、2003年には中国・上海へ海外事業所を開設し、その後も2006年にアメリカ・ロサンゼルスに、2022年にはアメリカ・ダラス、シカゴに拠点展開を行うなど、地道にグローバル化への対応を進めてまいりました。さらに、諸外国へ進出を考える国内企業のサポート分野にも事業領域を拡大するため、2012年春にベトナムへ、2015年夏にメキシコへ、2017年夏にイギリス・ロンドンへ、そして2023年にオランダに進出いたしました。

これらの取り組みに加え、さらに拠点展開を進めていくことで、世界中でヒューマンリソース事業を展開できる「世界の人事部®」の実現を目指してまいります。

社風・職場について
社風をひとことで申しますと非常に「アットホーム」な職場で、風通しの良い環境です。もちろん、学閥や派閥などは一切ありません。

また「よく働き、よく遊べ」という言葉のとおり、平日は一生懸命に仕事に取り組み、土曜日・日曜日などの休日は、大いに遊んでリフレッシュすることを会社として推奨しております。

投資家向けメッセージ (2024年6月)

44期の国内経済は、新型コロナウイルス感染症の収束に伴う経済活動や消費の正常化、インバウンド需要の急回復等を背景に、景気は回復傾向となりました。これを受けて国内の雇用情勢も、飲食業や流通業、サービス業等、幅広い分野で採用ニーズが拡大しました。

こうした事業環境において、当社は顧客企業の採用及び販促課題の解決に向けた営業強化に加え、海外事業では拠点展開による新規マーケットの開拓にも努めました。また、リクルーティング事業では、2024年より取り扱いを開始したIndeed PLUSをはじめ、採用手法の多様化・複雑化が進む中、顧客企業の採用成功に伴走するためのビジネスモデルと営業体制の構築に取り組みました。一方、人材への投資という側面では、社員の待遇改善に着手する等、事業と人材の両面からグループ基盤の強化に注力しました。

この結果、44期の業績は3期連続の増収増益となり、売上高・利益ともに過去最高を更新しました。さらに、株主の皆様への利益還元の充実を目的として、配当性向の引き上げを行いました。これにより、年間配当金は前期より24円増配となる、過去最高の1株当たり94円とさせていただきました。

45期につきましては、残業時間の上限を規制する「2024年問題」に直面する運輸業や建設業に加え、企業内の多様性向上やDX化、事業のグローバル化等に向けた中途採用の強化等により、引き続き各分野で企業の採用ニーズの高まりが予想されます。

こうした中、当社グループは今後の成長を見据えた事業投資や人材採用を積極的に行ってまいります。2024年5月に実施した「キャリタス看護事業」の譲り受けも、その取り組みの一環です。また、人材サービス事業では登録者獲得のためのプロモーションにおいて、新たにテレビCMの活用等にもトライしたいと考えています。一方で、44期道半ばとなったリクルーティング事業における顧客伴走型のビジネスモデルと営業体制の構築も、今後2~3年かけて完成を目指してまいります。

さらに、コーポレート・ガバナンスの充実に向けた経営体制の強化のため、2024年6月21日付で、新たに監査等委員である取締役1名を増員いたしました。これらの事業投資と経営体制の強化を並行して推し進めることで、更なる企業価値の向上を目指してまいります。

代表挨拶・投資家向けメッセージより

分析

●長期業績推移
リーマンショックにより業績が低迷し赤字を計上しましたが、2010年以降は驚異的に業績を伸ばしています(売上高 2010.3:63億円 → 2025.3:325億円、5倍強!)。新型コロナショックによる影響も一時的なものでした。
このような業績を反映し、安定成長スコアは10点と最高評価です。

●主要指標(会社予測)
配当利回り:4.47%、PER 11.31倍、CN-PER 7.73倍と高利回り、割安な水準にあります。自己資本比率:71.0%、NC比率:31.6%と財務健全性は良好な水準です。

その他の視点
競合他社の多い人材サービス業界において同社が飛躍的な業績成長を果たしたのは、独自の強みがあったと考えられます。同社サイトでその強みを確認すると、「業界ごとに特化した中途採用支援」「一担当者が企業・転職希望者双方を担当する一気通貫システム」「ワンストップ・ソリューション」等が挙げられています。
一方で営業利益が最近伸び悩んでいるのが気になるところです。開示資料(決算説明会資料)によれば、その要因は主力の人材サービス事業での先行投資による減益とのことです。中期計画では回復を見込んでいるものの、少なくとも開示資料にはその具体的な方策が記載されておらず、一投資家として物足りなさを感じました。

※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。

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