6371 椿本チエイン

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長期業績グラフ安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

主要指標

株価¥1,7552025/6/20
実績会社予想
配当利回り4.56%4.56%
PER8.25倍8.60倍
CN-PER(※)3.30倍3.44倍
自己資本比率69.9%
NC比率(※)60.0%
※CN-PER:キャッシュニュートラルPER
※NC比率:ネットキャッシュ比率

※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ

企業概要

企業IRページ(https://www.tsubakimoto.jp/ir/)より

同社は、祖業であるチェーン事業のほかマテリアルハンドリング(マテハン)、モビリティなどを手掛ける機械メーカーです。

①セグメント別業績

同社は以下の4事業で構成されます。

セグメント主要製品
チェーンドライブチェーン、小形コンベヤチェーン、大形コンベヤチェーン、プラスチックモジュラーチェーン、トップチェーン、プラブロックチェーン、スプロケット、タイミングベルト、タイミングプーリ、ケーブル・ホース支持案内装置 他
モーションコントロール減速機、直線作動機、軸継手、締結具、クラッチ、電気式制御機器、機械式過負荷保護機器、ユニット(ジップチェーンリフタ等) 他
モビリティエンジン用タイミングチェーンシステム(カム駆動、補機駆動等)、トランスファーケース用チェーン、EV/HV用チェーン、車載用クラッチ・e-Bike用クラッチ 他
マテハン物流業界向けシステム、ライフサイエンス分野向けシステム、新聞印刷工場向けシステム、自動車業界向けシステム、その他搬送・仕分け・保管システム、粉粒体搬送コンベヤ、金属切屑・スクラップ搬送装置、クーラント処理装置、食品業界向けシステム、メンテナンス 他
売上高 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比予想前期比
チェーン94,15196,2772.3%34.5%98,5002.3%
モーションコントロール22,73123,3872.9%8.4%24,5004.8%
モビリティ84,61691,1937.8%32.7%92,0000.9%
マテハン65,31268,3134.6%24.5%75,0009.8%
合計266,812279,1934.6%100%290,0003.9%
営業利益 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比予想前期比
チェーン16,39615,585△4.9%68.2%15,000△3.8%
モーションコントロール66077016.6%3.4%1,00029.9%
モビリティ7,8158,2876.0%36.3%7,900△4.7%
マテハン△1,1651,247-5.5%2,40092.4%
合計21,26222,8547.5%100%21,500△5.9%

② 地域別売上高

売上高 (百万円)
2024.32025.3
実績実績前期比構成比
日本93,18396,7453.8%34.7%
米国72,85278,8838.3%28.3%
欧州32,31734,2255.9%12.3%
環インド洋21,45821,056△1.9%7.5%
中国19,32318,886△2.3%6.8%
韓国・台湾11,34212,74412.4%4.6%
その他16,33416,6521.9%6.0%
合計266,812279,1934.6%100%

③ 経営計画

● 長期ビジョン2030
 2030年つばきのありたい姿

‐ 社会的使命
 「動かす」ことに進化をもたらし、社会の期待を超えていきます。
‐ 目指すべき姿
 モノづくりにこだわり、モノづくりの先を行く。
‐ 目指す方向性/ありたい姿
 つばきグループは、Linked Automationテクノロジーにより、社会課題の解決に貢献する企業グループを目指します。
 ※Linked Automation:高機能化と高度オートメーション化された技術領域

● 経営計画
 現在「中期経営計画2025(2022/3期~2026/3期」を実行中

基本方針
 既存事業での収益力を強化するとともに、長期ビジョン2030の実現に向け持続的成長につながる新事業の種まき期間とする

1 持続的成長が可能となる次世代ビジネスの創出
- 成長戦略1 … 「人にやさしい社会の実現」への取り組み
  一般消費者向け自動化、サポート機器ビジネスへの参入
  システムへのメンテナンスサービス体制を強化し、顧客設備の安定稼働に貢献
- 成長戦略2 … 「安心・安全な生活基盤の構築」への取り組み
  Linked Automationテクノロジーによる農業分野でのビジネス拡大
  再生医療分野への参画
- 成長戦略3 … 「地球にやさしい社会の創造」への取り組み
  カーボンニュートラル関連市場への進出
  内燃機関部品からモビリティパーツへの転換
- 成長戦略4 … 継続的な新事業探索スキームの確立
  独立した専任部門を新設し、新事業の芽を継続的に生み出す
- 成長戦略5 … 「人にやさしく、ロスの無い工場の実現」への取り組み
  市場情報とモノづくりのリンクによる競争力強化と人財活用
  モノづくりDX改革

2 既存事業のさらなる市場地位確立と収益力の強化
3 モノづくり改革および人づくり強化による事業基盤の強化
4 ESGへの取組み強化

主要目標(2025年度)
‐ 売上高  3,000~3,200億円
- 営業利益率 9~11%
- ROE 8%以上
- 配当性向 30%を基準

④トップメッセージ

モノづくりにこだわり、モノづくりの先を行く

1917年に自転車用チェーンの製造で創業した当社は、機械工業の発展を見越して産業用チェーンの製造へとシフト。以来、チェーンの技術を進化させ、機械部品から自動化システムへと事業領域を拡大し、グローバルにビジネスを展開してまいりました。

そして、2017年の創業100周年を機に私たちつばきグループは、新しい企業理念「TSUBAKI SPIRIT」を制定いたしました。これは、次の100年に向けて、私たちのあるべき姿、目指すべきものは何かを一から見直し、明文化したものです。
中でも特に大切にしている想いが、「モノづくりにこだわり、モノづくりの先を行く」です。今後、どれだけ時代が移り変わろうと社会の中では様々なモノが動き続けます。私たちは、モノづくり企業として「動かす」ことに進化をもたらす技術を磨き、お客様の期待を超えるソリューション提供により、社会から必要とされる企業であり続けたいと考えています。

2021年度にスタートした「長期ビジョン2030」では、2030年のつばきのありたい姿を「Linked Automation*テクノロジーにより、社会課題の解決に貢献する企業グループを目指す」としました。SDGsの観点を踏まえ、「人にやさしい社会の実現」「安心・安全な生活基盤の構築」「地球にやさしい社会の創造」の3つの課題解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

つばきグループは、「安全、品質、コンプライアンス」を最優先に、社員一人ひとりがイキイキと働ける会社、やりがいや働きがいを感じられる会社を目指すとともに、創業当時から受け継がれてきた「チャレンジ精神」を発揮して、地球環境保全、社会の発展に貢献し続けてまいります。

両代表挨拶より

分析

●長期業績推移
業績は、10年に1回のペースで落ち込むものの、長期的には上昇トレンドにあります。ただし営業利益に関しては、2015年度に200億円を突破して以降は伸び悩んでいます。一方で売上は増加しているので売上高営業利益率はここ10年低下しています。
このような業績を反映し、安定成長スコアは9点と高評価です。

●主要指標(会社予測)
配当利回り:4.56%、PER 8.60倍、CN-PER 3.44倍とかなりの高利回り、割安な水準にあります。自己資本比率:69.9%、NC比率:60.0%と財務健全性に特段の問題はありません

●その他の視点
部品メーカーには好業績にもかかわらず非常に格安で放置されている銘柄が多く、同社もその中の一社です。同社はチェーン製造に高い技術を有しているものの、収益につなげられていないのが経営課題です。経営計画にはさまざまな成長戦略がうたわれており、その実現による収益力強化が株価改善のカギを握ると考えられます。

同社サイトでは、自らの事業内容を分かりやすく紹介するページが充実しています。特に社史をマンガで紹介(コチラ)しているのは、私も興味深く読ませていただき良い取り組みと思いました。

※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。

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