8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス

※他銘柄情報(2024年スクリーニング結果)はコチラ

長期業績グラフ安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

主要指標

株価¥3,7262024/7/19
実績会社予想
配当利回り2.42%3.89%
PER16.07倍9.69倍
CN-PER(※)10.16倍6.12倍
自己資本比率16.6%
NC比率(※)36.8%
※CN-PER:キャッシュニュートラルPER
※NC比率:ネットキャッシュ比率

※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ

企業概要

企業IRページ(https://www.ms-ad-hd.com/ja/ir.html)より

同社は、三井住友海上およびあいおいニッセイ同和の損害保険会社を中軸とする持株会社で、グループで国内損害保険市場ではNo.1(シェア 33%、2022年度)です。

2024年3月期経常収益(保険料収入、資産運用収入等)は 6兆 8561億円(前年比 +25.2%)。
セグメント別売上高比率(セグメント間取引消去後)は、三井住友海上:25.5%、あいおいニッセイ同和損保:21.0%、三井ダイレクト損保:0.6%、三井住友あいおい生命:7.7%、三井住友海上プライマリー生命:22.1%、海外保険子会社:22.7%

現在「中期経営計画(2022~2025年度)」を実施中。以下の3つを基本戦略の3本柱に位置付けています。
 ① Value(価値の創造):「CSV×DX」で社会課題の解決につながる補償の前後の商品・サービスの開発及び販売態勢を構築、収益基盤の強化
 ② Transformation(事業の変革)
:特に国内損害保険事業に依存した事業ポートフォリオの変革に向け、海外事業や国内生命保険事業の拡大
 ③ Synergy(グループシナジーの発揮)
:グループシナジーを最大化させるべく「1プラット フォーム戦略」を推進

昨年より、保険料調整行為および代理店による不適切な保険金請求の問題において、皆さまにご迷惑とご心配をおかけしております。「経営理念」「経営ビジョン」「行動指針」(ミッション・ビジョン・バリュー)に立ち戻り、「お客さまの最善の利益」を追求する会社へと変革すべく、保険事業会社はもとより、当社グループ全体で再発防止策を徹底し、信頼回復に向けて取り組んで参ります。

MS&ADインシュアランスグループは、「グローバルな保険・金融サービス事業を通じて安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えます」というミッションのもと、2010年に誕生しました。このミッションの実現に向けて、2030年にめざす姿として「レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループ」を掲げ、社会とのかかわりを大切にしながら着実に成長してきました。

『レジリエントでサステナブルな社会』とは、「予期せぬ出来事による被害を最小限に抑え、新しい環境に適応し、再び発展できること」、「経済と環境、社会のバランスが保たれ、地球環境や社会システムが将来にわたって持続し得ること」を意味します。当社グループは、CSV(社会との共通価値の創造)を経営基盤に、気候変動をはじめとするさまざまな社会課題の解決に貢献し、社会とともに成長することで、新たなステージを目指しています。

社会に目を転じると、世界的なインフレがピークアウトし、金融引締め局面からの転換がみられつつある一方、金融市場の混乱やインフレの再燃、各地の紛争激化による地政学リスクの高まりなどが懸念要因となり、世界経済の成長を弱めています。また、地球規模の温暖化による自然災害の多発と激甚化は、人々の生活や企業の事業活動に深刻な影響をもたらしています。

不確実性が高まる現代において、経済的損失の補填はもとより、防災・減災サービス等の提供を通じて 社会インフラとしての役割を果たしていくことが強く求められていると感じます。同時に、当社グループの事業における大きな転換点と捉えて、スピード感を持って変革に取り組んでいきます。

2024年からスタートした中期経営計画(2022-2025)第2ステージでは、保険料調整行為や代理店による不適切な保険金請求の問題を真摯に受け止め、お客さまの信頼回復に向けて全力で取り組むべく、事業のあり方を抜本的に見直します。そして「提供価値の変革」「事業構造の変革」「生産性・収益性の変革」の3つの変革による「ビジネススタイルの大変革」を進めます。そのうえで、補償・保障前後における新たな価値を提供する商品・サービスの開発、成長領域やデジタル・人財への投資、業務効率化と品質向上を推進し、従来の保険の枠組みを超えた「リスクソリューションのプラットフォーマー」として進化していきます。

MS&ADインシュアランスグループは、今後も、ステークホルダーの皆さまとともに、社会との共通価値を創造し、「レジリエントでサステナブルな社会」の実現に貢献していきます。引き続き、一層のご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

社長挨拶より(2024年6月)

分析

●長期業績推移
経常収益(保険料収入、資産運用収入等)は2019年3月期以降伸び悩んでいましたが、2024年3月期は主に海外子会社の寄与により大幅な増収を達成しています。
利益水準につき、2011年3月期は東日本大震災、2012年3月期はタイの大洪水を主要因に低迷していましたが、その後は順調に利益をあげています。
通算でみれば増収増益であることがプラス材料、一方経常利益率の水準が低位であることがややマイナス材料で、安定成長スコアは8点と高評価です。

●主要指標(会社予測)
配当利回り:3.89%、PER 9.69倍、CN-PER 6.12倍と高利回り、割安な水準にあります。
自己資本比率:16.6%と低いですが、これは保険業界の特殊性によるものであり参考になりません。グループ中核の三井住友海上の保険財務格付は、厳しめといわれるMoody’sでA1、S&PでA+と、特に問題のない水準です。

●その他の視点
ここ数年の株価の動きをみると、2020年7月に安値 874円(分割補正後)からじわじわとあがり、2024年に入ると一気に急騰し直近は 3726円となっています。配当利回りやPERからはまだまだ割安と示されてはいますが、巨大災害が発生した場合に巨額の損失を出すリスクはあります。
また、この長すぎる社名に現れている通りいくつもの損保会社が統合されて成立した会社であり、中期経営計画などをみても(大変失礼ながら)まとまりに欠けている感はあります。

※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。

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