4658 日本空調サービス

※他銘柄情報(2025年スクリーニング結果)はコチラ

長期業績グラフ安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

主要指標

株価¥1,0892025/6/10
実績会社予想
配当利回り4.13%4.22%
PER12.10倍11.95倍
CN-PER(※)8.85倍8.74倍
自己資本比率53.1%
NC比率(※)26.9%
※CN-PER:キャッシュニュートラルPER
※NC比率:ネットキャッシュ比率

※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ

企業概要

企業IRページ(https://www.nikku.co.jp/ja/ir.html)より

同社は、建物設備のメンテナンス・維持管理、設備・環境診断、ソリューション提案を行うサービス部門を中核に、リニューアル工事を主体とする設備工事部門を併せ持つ、建物設備のトータルサポート企業です。

①セグメント別業績

売上高 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比予想前期比
建物設備メンテナンス36,69639,8308.5%61.8%41,0002.9%
建物設備工事21,53624,60814.3%38.2%25,0001.6%
合計58,23264,43810.7%100%66,0002.4%

●海外売上高(2025.3):22.3億円(全売上高の 3.5%)。
             うち中国 11.8億円、シンガポール 7.6億円

② 経営計画
現在「2024中期5ヵ年経営計画」を実行中

VALUE 人的価値向上によるサステナブルな付加価値創出と還元
01 最大の財産である従業員のパフォーマンスを最大化させるエンゲージメントの向上
02 高品質サービスの中核となる従業員の技術力を向上させるためのコア技術力指数の向上
03 特殊な環境を有する施設を中心とした、事業活動のサステナビリティ向上を目指すお客様への傾注
04 お客様の事業活動のサステナビリティを向上させるための省エネ提案の強化
05 事業活動のサステナビリティを向上させるための海外事業の拡大と強化
06 サステナブルな全てのステークホルダーの幸せ向上を達成するための利益水準の維持
07 企業価値創造に必要となる資本コストを上回る資本生産性の維持

2029年3月期における目標は、売上高 740億円(25年3月期実績:644億円)、当期利益 32億円(同:31億円)、1株当り配当金 46円(同 45円)。

③ グループ経営理念・社是

グループ経営理念
お客様に安心感を与える最適な環境を維持するために、
技術力と人的資源を結集させ、高品質サービスを提供する

社是
誠実 誠実こそすべての基本姿勢なり
努力 我々は秀才ではない 努力こそ秀才の道である
対話 人の善意と叡智を信じて話しあおう
根性 根性なきものは去れ

④トップメッセージより

日本空調グループ(以下、当社グループ)は1964年の設立以来、半世紀以上にわたり建物設備メンテナンスサービスに携わる独立系企業グループとして歩んでまいりました。トラブル発生時の対応が主な業務であった空調設備のサービス業界に、いち早く故障・事故を未然に防ぐという「予防保全」の概念を持ち込み、事業化を図りました。

業務領域は空調のみにとどまらず、電気、給排水、衛生等を含めた建物の設備システム全般に拡大しながら現在のビジネスモデルを構築し、常に質の高い技術サービスを追求し続けることで、お客様の施設を利用される方々やそこで働く方々に最大の満足を得ていただける企業を目指しております。当社グループは現在、日本全国へ営業拠点を展開しており、迅速かつ高品質なサービスをご提供しております。

また、アジア全域を経済圏として捉えた海外展開を進めており、主に日系企業に対して国内と同等の品質で、建物設備メンテナンスサービスをご提供しております

当社グループは「お客様の事業活動のサステナビリティに寄与し、社会全体の価値向上を図る」ことがパーパス(存在意義)であると認識しており、「全てのステークホルダーの幸せ向上」を長期ビジョン(ありたい姿)として、経営理念である「お客様に安心感を与える最適な環境を維持するために、技術力と人的資源を結集させ、高品質サービスを提供する」をミッション(果たすべき使命)とした事業活動を展開することにより、社会的価値の創造に努めております。

当社グループが社会的価値の創造を目指す上での源泉となる人的資本について、その価値を高めることが中長期的な最重要経営課題であると認識しており、従業員数、技術力及びエンゲージメントを向上させることで、当社グループのケイパビリティ(自社の強み)を深化させてまいります。

また、当社グループの付加価値創出力を更に向上させるため、太陽光発電事業による製造工場等への省エネ提案ツールの拡充、バリデーションサポートによる医薬品製造施設等への深耕開拓、新たな空間除染手法による医薬・医療施設等への新規開拓、海外展開の拡大と強化を加速させていきます。

これからも、建物設備メンテナンスサービスを通じて、お客様の事業活動におけるサステナビリティに寄与し、社会全体の価値向上を実現させてまいります。

社長挨拶(2024年4月)より

分析

●長期業績推移
売上高はデータ取得開始した1995年3月期からほぼ一貫して上昇、平均売上高成長率は 5.2%です。
利益水準に関しては、2004年3月期から10年ほどほぼ横ばいで推移していました。ところが2014年3月期からは増益傾向にあります。
売上高利益率は業種特性もあり高くはないものの(25/3 売上高営業利益率 6.5%)、ブレ幅が小さく安定しています。
このような業績を反映し、安定成長スコアは10点と満点評価です。

●主要指標(会社予測)
配当利回り:4.22%、PER 11.95倍、CN-PER 8.74倍と高利回り、割安な水準にあります。自己資本比率:53.1%、ネットキャッシュ比率 26.9%と財務健全性も特に問題はありません

●その他の視点
同社については、昨年もIR資料(中期経営計画資料・決算説明資料など)の充実した会社と紹介しました。部外者たる私でもよく分かる経営計画資料である、という印象は今年も変わりません。一方で「計画と実践は別物」とも書いたのですが、2025年3月期は好調で実践面でも成果をあげました。
今年同社のホームページをみていて興味を持ったのが「社是」です。「誠実」「努力」「対話」と至極真っ当な言葉がならんだ最後が「根性なきものは去れ」。少々時代掛かった言葉ではありますが、会社一丸となって何かを成し遂げるためには必要な精神だと思います。
今後も同社の動向について注目していくつもりです。

※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。

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