7187 ジェイリース

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長期業績グラフ安定成長スコア

※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

主要指標

株価¥3,3462025/6/17
実績会社予想
配当利回り3.49%3.88%
PER11.01倍10.16倍
CN-PER(※)10.10倍9.32倍
自己資本比率37.8%
NC比率(※)8.3%
※CN-PER:キャッシュニュートラルPER
※NC比率:ネットキャッシュ比率

※PER、CN-PER、NC比率の解説はコチラ

企業概要

企業IRページ(https://www.j-lease.jp/ir/)より

同社は、住居用/事業用賃料保証、医療費保証、養育費保証の保証関連事業を展開しています。

①セグメント別・地域別業績

同社は以下の3事業で構成されます。
● 保証関連事業  … 不動産賃貸契約における信用補完及び家賃等の保証業務ならびに医療費保証業務等
● 不動産関連事業 … 不動産仲介業務ならびに不動産オーナーから賃貸管理を受託する賃貸管理業務等
● IT関連事業  … 環境検査システムの開発販売ならびにパッケージソフトの販売事業等

売上高 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比予想前期比
保証関連12,78215,24519.3%88.3%-
不動産関連447299△33.1%1.7%48561.9%
IT関連-1,848-10.7%1,545△16.4%
合計13,22017,26730.6%100%21,0003.8%
※保証関連事業全体の2026.3予想は公表されていない(内訳としては住居用賃料保証 120億円、事業用賃料保証43億円、医療費保証1.9億円が公表)
営業利益 (百万円)
2024.32025.32026.3
実績実績前期比構成比予想前期比
保証関連2,5743,13321.7%101.0%-
不動産関連31△38-△1.2%34-
IT関連-30-1.0%140352.3%
合計2,6063,10219.0%100%21,00012.8%
※保証関連事業の2026.3予想は公表されていない

② 経営計画

現在「3ヶ年経営計画(2025年3月期~2027年3月期)」を実施中

● 新中期ビジョン
 保証領域を超えて「信用で人をつなぐ会社」を目指す

● 数値目標 (2027.3期)
 ‐ 売上高   21,170百万円(2025.3期実績 17,267百万円)
 ‐ 営業利益  3,465百万円(同 3,102百万円)
 ‐ 営業利益率  16.4%  (同 18.0%)
 ‐ 自己資本比率 50%以上 (同 37.8%)
 ‐ 配当性向 40%程度

● ポートフォリオ別戦略

‐ コア事業(住居用・事業用賃料保証共通)
 47都道府県への全国展開を目指す

‐ 住居用賃料保証
 エリア別の戦略策定
 大都市圏でのシェアアップ

‐ 事業用賃料保証
 大型オフィス・大型商業施設にも積極展開

‐ 医療費保証
 市場ポテンシャルは大きく、今後も積極的に拡大

‐ 不動産関連事業
 外国人向け不動産仲介
 リノベーション再販

‐ IT関連事業
 既存事業の成長とグループ相乗効果

③ ステートメント・企業理念

● ステートメント
 いまこの世界に必要なのは、信じられるつながりだ。

● 企業理念
 私たちは、
 社会の安定と発展に貢献する責任を自覚し、
 公正かつ誠実な企業活動を基盤とした
 創造的なサービスの提供を通して、
 全社員と私たちに関わる 全ての人の幸せを追求します。

● 未来ビジョン
 誰もが「自分の人生をまっとうできる社会」をつくる。

● 企業文化
 ジェイリースの仕事とは、
 人間が人間らしく生きるために欠かせない
 「信頼」を扱う仕事であり、
 その礎となる組織は、ひとりの人間を尊重し、
 すべての社員が自主自律のもと、
 仲間への貢献を分かち合える組織であるべきである。

④トップメッセージ

誰もが「自分の人生をまっとうできる社会」をつくる 。

昨年度を振り返りますと、業績につきましては、売上・利益ともに過去最高を更新することができ、6期連続増収増益、5期連続増配となりました。これは、株主の皆様やお取引先様、お客様をはじめ、全てのステークホルダーの皆様に支えていただいた結果であり、改めて深く感謝申し上げます。

今後も、財務体質の強化や、事業拡大のための内部留保の充実を図り、企業価値を最大化すると共に、増益による増配を実現できますよう、役職員一丸となって尽力致す所存です。

さて、2024年4月にグループ化したIT企業のエイビス社は、当社の各種プロジェクトに専門的な知見をもって参画するなど、グループ全体の成長に貢献しております。

加えて、2025年4月には近畿圏を中心に事業展開し「一棟保証サービス」に強みを持つ家賃債務保証会社のK-net社をグループ化しました。今後、シナジー効果を発揮し、当社グループの競争力の向上及びさらなるシェアの拡大を目指してまいります。

ジェイリースグループは、創業からの20数年、住まいの領域における社会課題の解決に挑戦して参りました。しかしながら、世の中には他にも多くの社会課題が山積しています。

私たちのビジョンである「誰もが自分の人生をまっとうできる社会」を実現するためには、家賃保証という領域を超えて、社会課題解決に取り組まなければなりません。

当社は引き続き、家賃保証を事業活動の中核として成長しつつ、「信用で人をつなぐ」会社として進化し、事業の領域を限定することなく、海外をはじめ新たな分野へ果敢に挑戦して参ります。

なお、2024年5月に公表いたしました3ヶ年経営計画につきましては、大幅に上回る見通しで進捗しております。内容の詳細につきましては公表資料のほか、5月末に実施いたしました決算説明会の動画を本ホームページに掲載しておりますので、そちらも是非ご覧いただけると大変ありがたく存じます。

今後も’理念経営’を通じ、社員一人ひとりの力を最大限に引き出し、もってジェイリースグループのパフォーマンスを最大化し、応援くださる株主の皆様への利益還元、そして、お取引先様、お客様をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまへより一層貢献できます様尽力致す所存です。

社長挨拶より

分析

●長期業績推移
同社の創業は2004年2月、株式市場上場は2016年6月と若い会社です。
上場以来、売上高は順調に拡大。利益水準は2019年頃までほぼゼロでしたが、2020年以降は増加傾向にあります。
急成長する業績がプラス材料ですが、利用可能なデータが2016年3月期以降と長期安定性をみるには不十分なことを割引評価して、安定成長スコアは9点と高評価です。ただし、以下の「留意点など」をご覧ください。

●主要指標(会社予測)
配当利回り:3.88%、PER 10.16倍、CN-PER 9.32倍と高利回り、割安な水準にあります。自己資本比率:37.8%、NC比率:8.3%は金融業としては特段の問題はありません

●留意点など
今後高齢化社会の一層の進行により、連帯保証人を探すことが難しい人が増えてくることが予想されます。よって同社の主軸とする保証関連ビジネスの市場規模は大きと推測されます。一方で保証ビジネスは与信先のリスクを抱え込みます。特に、私も融資関連業務に従事していたことがありよく分かるのですが、業務拡大をしようとするとどうしても競合他社が躊躇するようなリスクの高い先を引き受けがちになります。したがって同社へ投資をする際には、通常の財務指標に加え、代位弁済発生率・回収率(決算説明資料に記載)が悪化していないかを定期的に確認する必要があります。

※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。

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