KDDI 株主総会メモ

前書き
株式投資にあたり、これまでは財務分析を中心に銘柄選定を行ってきました。しかし最近、財務データはあくまで企業活動の結果であり、企業の持続的な強さの要因となるのは経営理念や社風といった企業文化ではないかと考えるようになりました。とはいえ定性的な企業文化を評価するための情報収集は難しいのですが、株主総会に出席し、社長をはじめ経営陣の生の声を聴くのはその貴重な機会になると感じています。よって、今年から株主総会には積極的に参加することで、企業文化とはなにか、その評価のためにはどのような視点をもつべきかを研究するための情報収集をするつもりです。
ただし、個人的なメモ書きであり正確性は保証できないこと、特定の投資判断を推奨するものではないことをご承知ください。

2026年6月17日

昨年は直接会場まで足を運びましたが、今年はライブ中継を視聴です。

【株主総会メモ書き】

(1) 冒頭は、子会社による不祥事(巨額架空取引)についてのお詫びと対策について説明。

(2) 業績・中期経営計画など開示資料で確認できるところは割愛。ただし一点、世界的なAIブームの中で当社として「AIで壊されにくい価値が競争優位となる社会」と考え、顧客接点・インフラ・人的資源を重視するとのこと

以下、株主との質疑のうち印象に残ったもの

(3) 今回の不祥事の発生原因をどのようにみているのか
  →特定担当者への業務の集中・属人化を要因とみている。対策として、経営陣と子会社役員・社員との対話を積極的に行うようにしている。

(4) M&Aにつき3年で1兆円を計画しているがどのような点に注目しているのか
 → 投資規律として、シナジー効果や競争優位性の確保そして企業文化との適合性を重視している。規模の拡大を求めるものではない。

(5) 過去の投資(特にビッグローブ案件800億円やMENU案件200億円)について事後的な採算評価をしているのか
 → 投資案件については、個別に事後評価を行い、評価結果に基づき投資比率の見直しをしている。

(6) デジタル広告については競合他社に後れを取っているがどのような対応をとるのか、また同分野に強いローソンの活用はしないのか
 → ローソンについては1万4千の店舗を持ち顧客接点も豊富。これまでは三菱商事と共にローソンの経営を支えるという立場であったが、逆にローソンの優位性を活用していくことも取り組み始めている。

(7) 当社における金融事業の位置づけは
 → クレカ事業やau Pay事業では大きな貢献をしている。今後の成長において金融事業は必要と考えている。

(8) 周波域の確保のため、TVキー局を減らしてでも回してもらえるように総務省と折衝はできないのか
 → 将来的に6Gの導入も見据えた周波域の配分は総務省で検討している。国際的な協調もあり今後の議論で決まってくる。

(9) フィジカルAI対応は
 → 例えば人口過疎地域における自動運転実験に参加をしている。対応のためにローソンやELYZAといった子会社が重要になる。

(10) 過疎地域における通信確保をどのように考えているか
 → 過疎地域では各家庭まではもちろん基地局まで固定回線を引くのも難しいので、Starlinkで基地局までつなげる、もしくはダイレクトでつなぐといったことを考えている

(11) 堺に大規模なデータセンターを設けているが、企業のオンプレミス化(自社所有化)とバッティングしないのか
 → 堺はAIのためのデータセンターである。企業において、オンプレからクラウドへという流れはこれまでと変わらないが、重要情報についてはオンプレへ移行している。オンプレにせよクラウドにせよAIを理由するときには堺を利用する。また、重要情報は国内に置いておきたいとする需要に、堺データセンターは対応している。

繰り返しですが、上記は単なるメモ書きで正確性は保証できませんし、特定の投資判断を推奨するものでもありません。

【参考情報】
・長期業績グラフ

・売上高は右肩上がりで順調に拡大。
・利益水準に関しては、2020年代に入りスピードは緩くなったが増益基調。
※長期業績グラフおよび安定成長スコアの詳しい説明はコチラ

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