4674 クレスコ
●金融はじめ多業界の顧客をもつ独立系システムインテグレーター
●2010年以降、売上・利益ともに順調に拡大



●業績:2010年3月期に底をつけてからほぼ一直線に業績拡大。2026年3月期までに売上高は約5倍(131億円→646億円)、当期利益は約42倍(1.2億円→52億円)まで伸ばしています。利益率も2010年までは不安定だったのが改善傾向にあり、直近の売上高営業利益率は10%を超えています。
●分析:経営計画が細部まで丁寧かつ体系的に作り込まれています。特に筆者の重視する人的資本計画(コチラ)は他に類を見ない詳細なものです。2000年代に業績低迷していたのが、見事に体質改善できた理由がこのようなところにあると想像します。
一方で株価について、絶好調な業績にあわせ2025年末まで大きく上昇していたところ、2026年に入り下げています。AIの普及によりシステム開発会社の収益源がなくなるのではないかという懸念があるようです。生成AIでプログラミングが楽になるとはいってもいきなり事業会社がシステムを内製化できるわけではなく、AIを自社業務に組み込むためのシステム開発ニーズが一層高まると筆者は考えますが、そこは投資家の判断に委ねられます。将来のリスクはあるものの、直近の業績からすれば株価は相当に割安な水準になったといえます。
・長期業績グラフや安定成長スコアについて詳しくはコチラ
・同社を含む2026年スクリーニング企業の一覧はコチラ
※当記事は投資の推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
※データの一部は手作成・手入力のため、誤りがある可能性についてお含みおきください。
➢ 参考情報
●リンク先
・同社公式IRページ
・最新の株価(Yahooファイナンス)
●同社株への筆者の投資方針(本記事作成日現在)
・保有有無:あり
・投資方針:新規投資(2026年スコアリングにて新規選定、定性評価も良好。AI普及は向かい風ではなく追い風と判断。)
●定性評価(試行中、詳しくはコチラ)
| 非財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎経営理念・トップメッセージ | ||
| その企業ならではの理念(世界観・価値観・倫理観)が語られているか。 | 独自性はないものの、同社の社会的使命、強み、これから目指す姿が語られている | |
| ◎IR | ||
| IRの内容は充実しているか。検索・閲覧をしやすいレイアウトとなっているか。 | 豊富な資料が公開されている。 ツールチップ(カーソルを合わせたときに表示されるウインドウ)のメニューツリーが見やすい | |
| 事業内容が、一般個人にも分かりやすく説明されているか。その企業ならではの魅力・沿革が紹介されているか。 | 個人投資家向け「よくわかるクレスコ5つのポイント」に企業概要、強み、業績推移、成長戦略、株主還元がまとめられている | |
| ◎中期経営計画 | ||
| 過去の振り返りがなされているか。特に未達項目について十分な検証と改善策策定がなされているか。 | 中期経営計画2026に前中計の振返りと今後の方針が2ページにわたり述べられている。未達事項への言及は特になし。 | |
| 成長戦略(新規事業)は経営理念にひもづけされているか。 | 経営理念に沿った10年長期ビジョン「CRESCO Group Ambition 2030」が策定されている。中計は長期ビジョンに沿って策定されている。 | |
| 成長戦略(新規事業、海外事業)について、期待リターン、投入資金、リスクとその軽減策が明示されているか。 | 投資・株主還元とあわせ3年間で200億円の資金投入。セグメント別に成長のための事業戦略が策定されている。 対処すべき課題に今後想定されるリスクと対応策が記されている。 | |
| 内部統制や人事施策など社内体制に係る計画が策定されているか。 | 人的資本経営推進、DX推進、グループ一体経営などが策定されている。 働き方改革、健康経営にはかなり具体的かつ詳細な施策が定められている。 | |
| 多様性(ジェンダー、国籍など)に関する施策が策定されているか。 | 人的資本経営推進策として、ダイバーシティ採用強化、多様な人財の協働・躍動に言及あり | |
| ◎KPI | ||
| 従業員のモチベーションに関するKPIが設定されているか。 | 従業員の健康に関する目標値を設定 | |
| 経営理念や経営戦略につながるKPIが設定されているか。 | 開示資料から見つけ出すことができず | |
| 財務評価基準 | 評価結果 | |
| ◎決算分析(決算短信、有価証券報告書、決算説明会資料) | ||
| 利益に関する前期対比の変動要因分析がなされているか。 | セグメント別に利益変動の分析コメントあり | |
| 業績悪化の場合、その原因が具体的に分析されているか。また外部要因だけでなく内部要因にも言及されているか。 | 業績は順調 | |
| 特定のセグメントに業績が偏っていないか。 | ITサービス事業(さらにエンタープライズ、金融、製造に細分化)とデジタルソリューション事業で構成 | |


